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2011/2/18

総合 – 自動車産業ニュース

EUと韓国のFTA批准、欧州議会の委員会が承認

この記事の要約

欧州議会の国際貿易委員会は7日、EUと韓国の自由貿易協定(FTA)批准の勧告を21対4の賛成多数で採択した。これによりFTAの発効は、本会議での批准を待つばかりとなった。同FTAは昨年10月に正式署名して韓国でも議会での […]

欧州議会の国際貿易委員会は7日、EUと韓国の自由貿易協定(FTA)批准の勧告を21対4の賛成多数で採択した。これによりFTAの発効は、本会議での批准を待つばかりとなった。同FTAは昨年10月に正式署名して韓国でも議会での批准手続きを進めており、今年7月には発効する予定だ。

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今回の採択では条件としてセーフガード(緊急輸入制限措置)が盛り込まれた。これは関税引き下げにより韓国からの輸入が急増してEU製品に重大な損害を与える恐れがある場合に、関税を一段と引き下げることを停止するか関税を以前の水準に引き上げることができる措置。また韓国政府が新たに導入する自動車の燃料効率と二酸化炭素(CO2)の排出に関する規制強化について、欧州自動車業界は影響を受けないことも確認した。国際貿易委員会はセーフガードについては昨年12月半ばの段階で合意していたものの、韓国の新たな自動車規制についての確認に時間がかかっていた。

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このFTAにより向こう5年間で約98%の関税が撤廃され、工業製品や農産物、サービスに対するその他の通商障壁も取り除かれる。欧州製自動車の韓国への輸出では現行の8%の関税が撤廃されるため、2万5,000ユーロ相当の自動車では約2,000ユーロの引き下げとなる。欧州委員会は、EUからの製品・サービスの輸出が年に19億ユーロ拡大し、16億ユーロ分の関税が撤廃されると試算している。

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