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2011/2/18

企業情報 - 自動車メーカー

日産、ポルトガルのリチウム電池工場を着工

この記事の要約

日産自動車は11日、ポルトガルのカシアでリチウムイオン電池工場の建設を開始したと発表した。同工場は2012年12月から操業を開始する予定。生産能力は年5万基で、主に、トルコのブルサにあるルノー工場で生産する電気自動車(E […]

日産自動車は11日、ポルトガルのカシアでリチウムイオン電池工場の建設を開始したと発表した。同工場は2012年12月から操業を開始する予定。生産能力は年5万基で、主に、トルコのブルサにあるルノー工場で生産する電気自動車(EV)「フリューエンス Z.E.」向けに電池を供給する。「フリューエンス Z.E」は同工場の完成に先駆けて2011年秋から発売する予定。

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新工場の投資は1億5,600万ユーロ。首都リスボンから北約240kmに位置するカシアにあるルノーのトランスミッション工場の敷地内に建設する。同工場の周辺は道路や鉄道、港湾施設、空港などの交通インフラが整備されていることが決め手となった。新工場の建設により約200人の新規雇用を見込んでいる。

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ポルトガルは2008年に、欧州では初めてルノー・日産アライアンスとEVの普及に向けたゼロ・エミッション・モビリティーのパートナーシップを締結した。充電ネットワーックの構築も進められており、今夏には全国で計1,350基(50基の急速充電器を含む)の充電設備の設置が完了する予定。

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■ 欧州に3カ所の電池工場

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アライアンスは欧州に3カ所のバッテリー工場を建設する計画。日産は2010年4月、英国のサンダーランド工場で電池工場の建設を開始した。同工場の生産能力は年6万基で、2012年に操業を開始する予定。また、フランスにあるルノーのフラン工場では年10万基のリチウムイオン電池を生産する計画。生産の時期は今後、詰めていく予定。

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