国際連合（UN）の作業グループがこのほど、電気自動車（EV）の人工音に関する基準をまとめた。7日付『フィナンシャル・タイムズ（ドイツ版）』紙によると、同基準は今夏から導入される見通し。
\EVは走行音が静かなため、歩行者などが気づきにくく危険であるとの指摘がある。UNの作業グループがまとめた基準は、目が不自由な人や歩行者、自転車など交通弱者の安全を確保することを目的としており、電気モーターで駆動する乗用車、自動二輪、トラック、バスなどすべての車両を対象としている。
\具体的には、◇通行者が加速や減速、一定速度の走行などEVの走行状況を判断できる◇音の大きさは、時速20kmで走行する内燃エンジン車両の騒音レベルを上回らない◇メロディー、サイレン、アラーム音、動物の鳴き声など通行人を混乱させる音は避ける――などが盛り込まれた。
\
