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2011/3/11

総合 – 自動車産業ニュース

欧州委、EV用電池交換システムの開発プロジェクトを承認

この記事の要約

欧州連合(EU)の欧州委員会はこのほど、電気自動車(EV)用電池の交換システムを開発する産学連携コンソーシアム「EASYBAT」の研究プログラムを承認した。第7次研究枠組み計画(FP7)の一環として220万ユーロを支援す […]

欧州連合(EU)の欧州委員会はこのほど、電気自動車(EV)用電池の交換システムを開発する産学連携コンソーシアム「EASYBAT」の研究プログラムを承認した。第7次研究枠組み計画(FP7)の一環として220万ユーロを支援する。

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同プロジェクトは、電気自動車の充電ネットワークを提供するベタープレイス(イスラエル)が統括し、産業界からは自動車大手のルノー(フランス)、監査法人のアーンスト・アンド・ヤング(イスラエル)、自動車部品大手のコンチネンタル、独技術監査大手のテュフ・ラインラント(以上、ドイツ)、エネルギー関連コンサルティング会社のKEMA(オランダ)が参加する。期間は2013年6月までの2年半で、コンソーシアムは欧州の産業・安全基準に適応したEV用電池交換システムの開発を目指す。

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具体的には、車両、電池、通信ネットワーク、電池の冷却システムのインターフェースや自動車部品を開発する計画で、システムの標準化により幅広い自動車メーカーの利用を見込んでいる。

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研究機関からは、アーヘン工科大学(RWTH)、フラウンホーファー生産工学自動化研究所(IPA)、ミュンヘン工科大学(以上、ドイツ)デンマーク工科大学、イスラエルのハイファ大学が参加。また、欧州の標準化団体であるCEN/CENELECも同プロジェクトをサポートする。

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ベタープレイスとルノーは、今年末までにルノーのEV「フリューエンス」をイスラエルとデンマークで発売するとともに、EV用電池の交換システムも導入する予定。また、同プロジェクトの終了までに、幅広いメーカーの仕様に対応した電池交換システムの実用化計画などを発表する予定。

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