アイルランドの航空会社エア・リンガスは12月18日、英ブリティッシュ・エアウェイズ（BA）とスペインのイベリア航空の親会社であるインターナショナル・エアラインズ・グループ（IAG）から買収提案を受け、拒否したことを明らかにした。
IAGが提示した買収額は不明だが、英フィナンシャル・タイムズによると1株当たり2.2ユーロでの買収を提案したもよう。全株式を取得した場合の買収総額は11億6,000万ユーロに上る。
エア・リンガスをめぐっては、欧州最大の格安航空会社であるライアンエアー（アイルランド）が2006年、12年の2度にわたって買収に乗り出したが、実現しなかった経緯がある。IAGはエア・リンガスが保有するロンドンのヒースロー空港の乗り入れ枠を取得し、事業基盤を拡大するため買収を提案したが、エア・リンガス側は「当社の価値を著しく過小評価している」として拒否を表明した。
