独建設大手のビルフィンガーは12月22日、独・欧州の土木事業をスイス同業のインプレニアに売却すると発表した。ファシリティ・マネージメントなど収益力の高いサービス分野に経営資源を絞り込む戦略を受けた措置で、土木事業からはほぼ全面的に撤退することになる。取引金額は2億3,000万ユーロだが、債務の引き受けなどを除くとインプレニアが支払う額は約6,000万ユーロとなる。売却手続きは関連国の独禁審査を経て今年第1四半期に終了する見通し。
インプレニアに売却する事業は従業員数が約1,900人、完工料収入が約6億ユーロ。土木は1880年の創業当初から続く事業であるものの、ビルフィンガーは部分売却を通して以前から規模を縮小してきた。
インプレニアは売上高(31億スイスフラン)の約85%をスイス本国が占めている。今回の買収によりドイツを初め欧州諸国で事業基盤を強化する。