EU自動車市場の回復が加速している。欧州自動車工業会（ACEA）が16日発表したEU（マルタを除く27カ国）の3月の新車販売（登録）台数は160万4,107台となり、前年同月から10.6％増加。上げ幅は前月の7.3％を上回った。（表参照）
販売増加は19カ月連続。1～3月期は前年同期比8.6％増の352万7,704台となった。3月に前年同月割れしたのはオランダとポーランドだけ。主要国ではスペインが景気回復、新車購入奨励策の効果で40.5％増と大幅に伸びた。ドイツは9％増、フランスは9.3％増、イタリアは15.1％増、英国は6％増だった。
欧米の主要メーカーはオペルを除いて増加。とくに最大手のフォルクスワーゲン（VW）が10％増、ルノーが10.2％増、フィアット・クライスラー・オートモービルズ（FCA）が15.5％増、BMWが10.6％増、ダイムラーが18.9％増と好調だった。
日本勢は軒並み増加。日産が21.6％増の7万8,835台となり、トヨタの6万9,392台を抜いて最大手に浮上した。
EU27カ国にアイスランド、ノルウェー、スイスを加えた欧州30カ国ベースの販売台数は、前年同月比10.8％増の165万730台だった。
