旭硝子は4月28日、ベルギーの子会社を通じてポーランドの自動車用補修ガラス会社ノルドグラスを買収すると発表した。展開地域を広げて欧州事業を強化する。売却元はポーランドの投資会社エンタープライズ・インベスターズだが、買収額などの詳細は明らかにされていない。取引成立には欧州競争当局の承認が必要となる。
旭硝子はベルギーにあるAGCオートモーティブ・ヨーロッパを通じて欧州自動車ガラス事業を展開している。補修ガラスではこれまで、東欧・ロシアを中心に製品を出荷してきた。中欧・北欧を地盤とするノルドグラスの獲得で、旭硝子は欧州の補修ガラス製造業界でトップに浮上する。
ノルドグラスは自動車用補修ガラスメーカーとして20年以上の実績を持つ。北西部のコシャリンとスウプスクに工場を構え、欧州の人気モデル1,500車種向けにガラスを製造する。昨年はフロントガラス130万枚を出荷し、7,800万ユーロの売上を達成した。従業員数は1,000人強に上る。
