欧州委員会動向、EU域内産業・サービス・政策をウオッチ

2015/5/4

東欧・ロシア・その他

京セラ、リトアニアの木工工具メーカーを買収

この記事の要約

京セラは4月27日、デンマーク子会社を通じてリトアニアの木工工具メーカー、ガルスダロ・メディエノス・テクノジヤ(GMT)の全株式を買収すると発表した。中東欧の木工工具市場に進出するのが狙い。取引額などの詳細は明らかになっ […]

京セラは4月27日、デンマーク子会社を通じてリトアニアの木工工具メーカー、ガルスダロ・メディエノス・テクノジヤ(GMT)の全株式を買収すると発表した。中東欧の木工工具市場に進出するのが狙い。取引額などの詳細は明らかになっていない。

GMTは1998年の創立以来、デンマークに拠点を置く京セラの欧州超硬工具子会社、京セラユニメルコ(KUA、当時:ユニメルコAS)の販売代理店を務めてきた。一般家具向けの加工工具製造に強く、大手家具メーカーを顧客として獲得している。

一方のKUAは、窓枠やキッチン家具などの加工に用いられる特注工具を手がけており、GMTの子会社化は製品ラインナップの強化につながる。また、特注工具の生産・再研磨をGMTで行うことで、中東欧向け製品の納期を短縮するとともに、顧客サービスを充実させることができる。

KUAの主力事業は自動車向け工具だが、安価で豊富な労働力を背景に中東欧地域で木材加工市場が拡大していることに着目し、これまで進出の可能性を探っていた。