スペインのエネルギー大手ガス・ナチュラルはこのほど、チリ同業コンパニア・ヘネラール・デ・エレクトリシダード（CGE）を買収することで合意したと発表した。同社による国外での買収では最大規模となる。
12日の発表によると、ガス・ナチュラルは主要株主からCGE株式54％を取得することで合意。残る株式を株式公開買い付け（TOB）を通じて取得する。買い取り価格は1株当たり4,700ペソ。全株式を取得した場合の買収額は26億ユーロに上り、同社による国外での買収では最大規模となる。
ガス・ナチュラルはガス、電力事業を展開している。ガス事業では国内3位。一方、CGEはチリ最大の電力供給会社で、40％のシェアを持つ。子会社を通じて液化天然ガス（LNG）プラントも運営している。ガス・ナチュラル売上高の3割を占める中南米事業を強化するため、CGE買収を決めた。
