化学大手の独BASFは16日、繊維化学事業をスイスの特殊化学品メーカー、アークロマに売却することで合意したと発表した。事業整理の一環で、パフォーマンス化学部門の事業を収益力の高い分野に絞り込んでいく。取引金額は非公表。2015年1~3月期の売却手続き完了を目指す。
BASFの繊維化学事業はシンガポールに統括拠点があり、繊維生産の全過程向けにソリューションを提供している。売上高は3億2,100万ユーロ。従業員は290人で、うち230人は顧客企業が多いアジアに集中している。
アークロマは投資会社SKキャピタル・パートナーズの傘下企業で、繊維・製紙業界、乳剤向けの特殊化学品を生産している。