自動車部品大手の独Contintental（ハノーバー）は6日、取締役会が監査役会の承認を得て総額10億8,500万ユーロの増資を決議したと発表した。債権銀行団との合意に基づく措置で、同社は市場資金の調達により資金繰りを改善する意向だ。
\Contintentalは新株3,100万株を1株当たり35ユーロで発行、Siemensの自動車部品部門VDOの買収で悪化した財務を改善する。Contintentalは12月中旬、2010年8月に期限を迎える債務について、その一部の返済を2年間延期することで債権銀行団と合意した際、今年第1四半期中に増資を実施し市場資金を10億ユーロ以上調達することを約束していた。
\幹事銀行のDeutsche BankとGoldman Sachs、J.P. Morgan Securitiesは新株をすべて引き受け、すでにその約4分の3を私募方式で機関投資家に売却した。残り約4分の1については株主が先買権を持つ。
\増資により親会社Schaeffler（ベアリング大手）の出資比率はこれまでの90％弱から低下するものの、重要決議に必要な75％超は依然として保持するもようだ。SchaefflerはContintentalとの間で将来的に利益移転契約を結ぶ考えで、その実現に必要な出資比率（75％超）の維持を条件の増資を承認した経緯がある。
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