心不全の発症に肥満が深く関与していることを、ドレスデン大学病院とベルリンのマックス・デルブリュック分子医学研究センターの研究者が突き止めた。7日付の『ヴェルト』紙がドレスデン工科大学の情報として報じた。
\それによると、脂肪細胞が生産するFABP4と呼ばれるタンパク質ホルモンが心不全に関与しているという。同タンパク質のレベルは肥満の人で高くなる。心不全の原因としてはこれまで、高血圧や冠動脈疾患が挙げられてきたが、今回の研究で肥満も大きく関係していることが分かった。
\脂肪組織は腺状で、FABP4などのホルモンを生産する。これらのホルモンは血流に分泌され、心筋に到達する。FABP4が心筋細胞に付着すると心臓に何らかの損傷を与えると考えられるという。
\研究チームは今後、FABP4が心筋細胞に付着するのを妨げる物質と、肥満に由来する心不全の治療法を開発する計画だ。
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