米General Motors（GM）の独子会社Opel（リュッセルスハイム）は21日、小型車「Astra」を生産するベルギーのアントワープ工場を閉鎖すると発表した。従業員代表はすでに20日の時点で同計画を公然と批判しており、事実を追認した格好だ。ニック・ライリー社長は、会社の存続を長期的に確保するにはOpelと姉妹ブランドVauxhallの生産能力を20％削減せざるを得ないと述べ、理解を求めた。
\Opelは欧州の従業員4万8,000人のうち8,300人を削減する計画。従業員代表のクラウス・フランツ事業所委員長は昨年11月の時点で、経営陣はアントワープ工場の従業員（2,584人）の90％に当たる2,330人を整理する方針だと述べており、同工場は存続が危ぶまれていた。
\従業員は閉鎖計画の撤回を求めており、経営陣が工場閉鎖や経営上の理由による解雇を実施するのであれば、Opelの経営再建に対する資金協力を拒否するとしている。ライリー社長によると、再建には33億ユーロが必要で、GMはそのうち6億ユーロを拠出する考え。残りの額についてはOpel工場のある国のほか、従業員にも協力を求めている。
\
