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2010/1/27

企業情報

Siemens AG―10-12月期最終益24%増に―

この記事の要約

電機大手の独Siemens(ミュンヘン)が26日発表した2009年10-12月期(第1四半期)決算の最終利益は15億3,100万ユーロで、前年同期の12億3,000万ユーロから24%増加した。コスト削減が奏功した格好で、 […]

電機大手の独Siemens(ミュンヘン)が26日発表した2009年10-12月期(第1四半期)決算の最終利益は15億3,100万ユーロで、前年同期の12億3,000万ユーロから24%増加した。コスト削減が奏功した格好で、中核3部門の営業利益も11%増22億5,500万ユーロに拡大した。ただ、経済危機の影響は依然大きく、売上高は12%減の173億5,200万ユーロ、新規受注高も15%減の189億7,900万ユーロに落ち込んだ。

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中核3部門の売上高は「産業」が13%減の80億7,000万ユーロ、「エネルギー」が10%減の56億1,600万ユーロと2ケタ減となった。景気の影響が比較的小さい「ヘルスケア」は4%減の28億3,100万ユーロだった。受注高は産業が16%減の82億4,900万ユーロ、エネルギーが19%減の69億1,800万ユーロ、ヘルスケアが1%減の28億6,900万ユーロ。

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経営陣は第1四半期の利益が大きく伸びたことを受け、2010年9月通期の営業利益目標を3月中間期決算の発表後に引き上げる可能性を明らかにした。現在の目標額は60億~65億ユーロ。

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経営陣はまた、人員削減計画を28日に従業員代表に伝える意向も表明した。削減の規模や対象となる事業は明らかにしていない。経営上の理由による解雇は見合わせるもようだ。

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