独総合医療大手のFreseniusグループ（バート・ホンブルク）が2月24日発表した2009年連結決算は売上高が前年比13％増（為替調整済み）の142億ユーロ、最終利益も同14％増の5億1,400万ユーロと好調だった。2ケタ成長を受け、経営陣は配当を7％引き上げ1株75セントとする方針。増配は17年連続となる。
\主力の人工透析子会社Fresenius Medical Care（FMC）は売上高が6％増の112億5,000万ドル、最終利益が9％増の8億9,100万ドルだった。点滴治療・医療用栄養剤子会社のFresenius Kabiは08年に買収した米注射製剤メーカーAPPの統合が奏功し売上高が24％増の31億ユーロと大きく拡大している。ただ、APP製剤の米国販売許可が遅れているほか、ヘパリン（抗凝固薬）市場におけるAPPの独占が崩れた影響で最終利益は前年水準の2億ユーロにとどまった。
\病院運営で国内3位の子会社Heliosの売上高は14％増の24億ユーロで、最終利益は34％増の1億700万ユーロに拡大した。医療機関向けサービス子会社Vamedの売上高は18％増の6億1,800万ユーロ、最終利益は2,700万ユーロだった。
\Freseniusは今年の業績について、売上高で前年比7～9％増（為替調整済み）、最終利益で同8～10％増を見込んでいる。他社買収については病院などを対象に合計で最大3億ユーロを投じる意向だ。
\
