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2010/3/3

企業情報

Bayer AG―化学事業が足かせに―

この記事の要約

化学・製薬大手の独Bayer(レバークーゼン)が2月26日発表した2009年12月通期決算の最終利益は13億5,900万ユーロで、前年から20.9%減少した。景気の変動を受けやすい化学部門の不振が影響。売上高と営業利益( […]

化学・製薬大手の独Bayer(レバークーゼン)が2月26日発表した2009年12月通期決算の最終利益は13億5,900万ユーロで、前年から20.9%減少した。景気の変動を受けやすい化学部門の不振が影響。売上高と営業利益(EBITDAベース、特別費を除く)もそれぞれ5.3%減の311億6,800万ユーロ、6.6%減の64億7,200万ユーロに落ち込んだ。

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化学部門の売上高は75億2,000万ユーロで、前年に比べ22.8%減少。EBITDA(特別費を除く)は59.0%減の4億4,600万ユーロと大幅に縮小した。

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一方、景気の影響を受けにくい製薬部門は売上高が3.8%増の159億8,800万ユーロ、EBITDA(同)も7.5%増の44億6,800万ユーロに拡大した。農業科学部門は売上高が2.0%増の65億1,000万ユーロで、EBITDAは5.9%減の15億800万ユーロとやや落ち込んだ。

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一方、Bayerの09年10-12月期(第4四半期)決算は景気の回復を受け最終利益が前年同期比44.3%増の1億5,300万ユーロに拡大した。売上高は0.6%減の78億7,200万ユーロと減少幅が縮小している。

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経営陣は決算発表で、2010~12年の3年間は売り上げと利益の拡大が続くと明言。売上成長率については年約5%に上るとの見通しを示した。

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