倒産の瀬戸際にあったスイスの工業機械大手OC Oerlikon（プフェフィコン）は1日、再建計画で大株主および債権銀行と合意したと発表した。新たに10～13億スイスフランの資本注入を受けると同時に、銀行側は融資規模に応じて2,500万～1億2,500万フランの債権を放棄する。同社はこれにより有利子負債を圧縮、財務基盤を強化する。
\増資ではまず株式の額面価格を現行の20フランから1フランに引き下げたうえで、新規株式2億6,870万株を1株当たり3.71フラン発行。Oerlikonの大株主Renovaは株式保有比率と同じ45.1％を引き受ける。一般株主が引き受けに応じるかは任意。
\Oerlikonは2006年秋に紡績機械大手Saurer-Textilmaschinenを買収したが、世界的な景気悪化の直撃を受けSaurerの売り上げが急減。これをきっかけに債務返済が困難になり経営危機に陥っていた。
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