昨年6月に倒産したデパート大手Karstadtの債権者集会が本社所在地エッセンで12日開催され、債権者や従業員との利害調整を経てまとめられた再建計画案が一部修正のうえで承認された。修正されたのは同デパートの売却期限。当初計画では4月末までに売却先が決まらない場合、事業の分割売却に切り替えられることになっていたが、同日までに交渉が終了しない恐れもあるため、延期が認められた。
\管財人の代理人は「例えばアンゴロサクソン系の投資家がKarstadtを一括買収するためにもう少し時間を要するのであれば、この希望は認められ得る」と事情を説明した。リースバックの形でKarstadtに店舗を貸すDeutsche BankやGoldman Sachsからなる企業連合Highstreetは一括売却を希望しており、売却期限の延期は債権者集会で異論なく承認された。
\一方、競合Metroのデパート子会社KaufhofはKarstadtの一部店舗の買収を狙っている。このため一括売却交渉がとん挫した場合は、照準を定めた店舗の買収に向けて速やかに動き出すもようだ。ロイター通信によると、すでに銀行や法律事務所の協力を受け準備を進めているという。
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