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2010/4/14

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Adidas AG―米子会社Reebokでフィットネス事業に注力―

この記事の要約

世界2位のスポーツ用品メーカーAdidas(ヘルツォーゲンアウラハ)のヘルベルト・ハイナー社長はこのほどニューヨークで記者会見し、業績低迷が続く米子会社Reebokの立て直し戦略を明らかにした。売上高に占める低価格製品の […]

世界2位のスポーツ用品メーカーAdidas(ヘルツォーゲンアウラハ)のヘルベルト・ハイナー社長はこのほどニューヨークで記者会見し、業績低迷が続く米子会社Reebokの立て直し戦略を明らかにした。売上高に占める低価格製品の比率を引き下げて「安物ブランド」のイメージを払しょくするとともに、昨年の発売以来ヒットが続くエクササイズシューズ「Easytone」をテコに、フィットネス・エクササイズ用品ブランドへのイメージ転換を図る。

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Adidasは2006年、苦戦する米事業を強化する狙いでReebokを38億米ドルで買収した。しかしReebokの売上高は減少の一途をたどり、2009年には初めて赤字を計上した。

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Adidasのハイナー社長は「Reebokでは2年前まで、30ドル以下の低価格シューズの売り上げが全体の半分近くを占めていた」と発言した。大量在庫を抱えた販売店が頻繁に行う在庫処分セールはイメージ低下に拍車をかけており、Reebokのハイナー・べック社長は「我々がスーパーのバーゲンチラシの冒頭に登場し続ける限り、新たなブランドを投入しても意味がない」と発言、戦略転換の必要性を強調した。

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Easytoneは靴底にバランスポッドを埋め込んだ不安定な構造をしており、歩くことで脚の筋肉を強化する効果がある。「履いて歩くだけでシェイプアップできる」として人気が高く、初年だけで90万足を売り上げた。今年は550万足の販売が見込めるという。

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AdidasはReebokのフィットネス事業強化に向け、シューズだけでなく、独自のフィットネススタジオの設立やスポーツ栄養食品・飲料の販売なども視野に入れている。

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