スポーツ用品世界3位のPuma（ヘアツォーゲンアウラハ）は13日、環境への負荷を低減する新パッケージ「Clever Little Bag」を発表した。再生紙の内箱と再生プラスチック製の外袋からなり、外袋に持ち手がついているためショップ袋に入れずにそのまま持ち帰ることができる。同社の試算によると、新パッケージによって紙の使用量を年8,500トン（65％）、水を同100万リットル、輸送にかかるディーゼル燃料を50万リットル節減できるという。2011年から導入の予定だ。
\Pumaは環境保護や工場の労働条件改善など、サステナビリティ関連の取り組みを積極的に推進しており、09年にはスポーツ用品メーカーとして初めて国際連合環境計画（UNEP）に加盟した。
\同社は約2年前、環境保護への貢献に向けて靴箱に使用する板紙の量を減らす新パッケージの開発に着手。米国に在住するスイス生まれの産業デザイナー、イヴ・べアール氏と協力し、試行錯誤の末にClever Little Bagへとたどり着いた。開発の過程で比較・検討されたアイデアの数は2,000以上に及ぶという。
\再生可能原料や再生資源を使うパッケージは従来のパッケージに比べて割高だ。Pumaのヨッヘン・ツァイツ社長は「新パッケージによる短期的な利益は期待できない。しかし、企業の持続的発展という長期的観点からみれば利益をもたらすと確信している」と述べ、単なるイメージアップ戦略ではないと強調した。
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