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2010/4/21

総合 - ドイツ経済ニュース

独協定賃金上昇率、09年は2.6%に

この記事の要約

労組系の経済・社会科学研究所(WSI)がこのほど発表した欧州の協定賃金に関するレポートによると、ドイツの2009年の協定賃金は前年比で名目2.6%上昇、物価調整後の実質も2.4%上がった。上昇率はユーロ圏の平均的な水準と […]

労組系の経済・社会科学研究所(WSI)がこのほど発表した欧州の協定賃金に関するレポートによると、ドイツの2009年の協定賃金は前年比で名目2.6%上昇、物価調整後の実質も2.4%上がった。上昇率はユーロ圏の平均的な水準となっている。

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名目ベースの上昇率が最も高かったのはフィンランドで、3.9%に達した。以下、オーストリア(3.4%)、スウェーデン(3.3%)、イタリア(3.1%)が続く。

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実質ベースの上昇率が最も高かったのはポルトガルで3.8%を記録、名目の上げ幅2.9%を上回った。物価の下落が反映された格好で、2位のスイス(3.3%)、3位のスペイン(2.9%)も実質が名目の伸びを凌いでいる。

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ユーロ圏の名目の上昇率は2.6%で、前年の3.2%を下回った。経済危機の影響で企業のコスト削減圧力が依然高いほか、雇用維持のために賃上げ見送りを受け入れる被用者の姿勢も強まっているため、WISは賃金が大きく上がることは今年もないとみている。

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