ザールラント州の鉄鋼持ち株会社SHS-Stahl-Holding-Saarが傘下のDillnger HuetteとSaarstahlの人事・財務機能を掌握する。傘下2社の業務効率を引き上げる狙いで、将来的には保守点検、調達、物流の共通化も検討する意向だ。SHSのミヒャエル・ミュラー社長が『南ドイツ新聞（SZ）』に対し明らかにした。
\SHSは2社の過半数資本を以前から保有してきたが、これまでは持ち株会社の役割に徹し、実務には関与してこなかった。ミュラー社長によると、こうした姿勢を改め関与の検討を開始したのはDillinger Huetteの買収を目指した業界世界最大手のArcelor Mittalがその計画を断念した2008年末という。
\Dillinger Huetteは従業員数が8,200人。09年の売上高は経済危機の影響で前年から約10億ユーロ減の23億ユーロに落ち込んだ。
\Saarstahlは従業員数が7,200人で、08年売上高は23億ユーロ。09年業績はまだ公表されていない。
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