技術監査大手の独Dekra（シュツットガルト）は今後も他社買収を積極的に推し進める意向だ。同社のシュテファン・ケルブル社長は20日の決算発表で、「すでに買収候補はリストアップしている」と述べ、年内にも実施する見通しを明らかにした。買収資金は現在、5億ユーロを超えるとしている。
\Dekraはこれまで買収をてこに事業を急速に拡大してきた。過去5年間で傘下に収めた企業は約30社に上り、2カ月前にも発電所と大型プラントの監査に特化したスウェーデンの同業AF Kontrollを買収した。ドイツ本国のほか、フランス、チェコ、イタリア、スロバキア、南アフリカで存在感が高い。
\Dekraの2009年決算は売上高が前年比7％増の17億ユーロに拡大、税引き前利益も2％増え1億200万ユーロとなった。従業員数は2万2,000人で、1,800人増加。そのうち1,200人は買収先の従業員が占める。
\今年は売上高で2ケタ成長を見込む。買収も増収に寄与するとしている。
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