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2010/5/26

企業情報

Daimler AG―トヨタと燃料電池車で提携か―

この記事の要約

自動車大手の独Daimler(シュツットガルト)がトヨタと燃料電池車の分野で広範囲の提携を模索しているもようだ。25日付『ファイナンシャル・タイムズ(ドイツ版、FTD)』がDaimler関係者への取材をもとに報じたもので […]

自動車大手の独Daimler(シュツットガルト)がトヨタと燃料電池車の分野で広範囲の提携を模索しているもようだ。25日付『ファイナンシャル・タイムズ(ドイツ版、FTD)』がDaimler関係者への取材をもとに報じたもので、合弁企業の設置も視野に入れているという。両社は同紙の問い合わせに対しコメントを控えている。

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燃料電池車は電気自動車(EV)と並ぶ環境対応車の有力候補で、各社は開発を進めている。EVと異なり航続距離が長い点が大きなメリットとされる。ただ、燃料となる水素の生産に大量のエネルギーを要することや材料費の高さがネックで、実用化はEVよりも遅くなる見通し。

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Daimlerは燃料電池車の開発を1994年に開始し、これまでに計10億ユーロを投じてきた。トヨタも92年以降、同程度の資金を投資してきたとみられる。両社のノウハウを相互に活用すれば、開発の加速やコスト削減を期待できる。FTD紙によると、「トヨタにとっては(Daimlerが50.1%出資するカナダの燃料電池開発会社)Automotive Fuel Cell Cooporationも興味深い」(消息筋)という。

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トヨタは20日、Daimlerの出資先である米EVメーカーのTeslaに5,000万ドルを投資し、株式を保有すると発表したばかり。一方、Daimlerは4月、同業Renault-Nissanと包括提携しEV分野でも協力する方針を打ち出しており、環境対応車をめぐるメーカー間の連携は複雑な様相を呈している。

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