ドイツ連邦統計局が27日発表した2010年6月の輸入物価指数は前年同月から9.1％上昇し、2000年11月以来最大の上げ幅となった。同物価の上昇率は世界景気の回復を受け今年1月にマイナスからプラスへと転換、その後ユーロ安が急速に進んだことで加速した格好となった。前月比の上げ幅は0.9％だった。
\輸入物価を押し上げた最大の製品はエネルギーで、前年同月比の上昇率は23.8％（前月比の変動率は＋3.8％）に達した。原油が30.6％（同＋4.3％）、石油製品が30.1％（＋1.0％）、天然ガスが13.5％（＋4.7％）上昇。石油を除いたコアの物価上昇率は6.8％（＋0.7％）だった。
\素材では非鉄金属鉱が41.1％（－1.5％）、非鉄金属が35.0％（－0.6％）上がった。ニッケルと粗銅もそれぞれ65.5％（－9.9％）、48.2％（－1.5％）高くなっている。鉄鉱石と粗鉄・鉄鋼・鉄合金の上げ幅は各38.9％（＋18.1％）、32.4％（－0.1％）。アルミナは17.3％（＋1.9％）上昇した。
\6月の輸出物価は前年同月比で3.9％上がり、2000年10月以来の大きな上げ幅となった。前月比でも0.4％上昇している。
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