Ifo経済研究所が23日発表した7月のドイツ企業景況感指数(2000年=100)は106.2となり、前月の101.8から4.4ポイント上昇した。改善幅はドイツ統一(1990年)以降の最大で、ギリシャ、スペインなどの財政問題を背景にくすぶっていた景気の先行き懸念は遠のいたもようだ。Ifoのハンスベルナー・ジン所長は「ドイツ経済は再びパーティモードに入った」との見方を示した。
\事業の現状判断を示す指数は前月の101.2から106.8へと5.6ポイント上昇。今後6カ月の見通しを示す期待指数も同102.5から3.0ポイント増の105.5に改善した。
\部門別では製造、小売、卸売、建設の4部門すべてで景況感指数が上昇。特に卸売と製造で改善幅が大きかった。製造業は輸出が急速に伸びており、工場稼働率は長年の平均をわずかに下回る水準まで回復している。雇用も拡大する方向という。
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