スイスの農業科学大手Syngenta（バーゼル）は22日の2010年6月中間期決算発表で12月通期の営業利益見通しを従来の「増益」から「横ばい」に下方修正した。資金調達コストの上昇と税負担の増加が響くという。
\6月中間期決算は営業利益が前年同期比13％減の15億5,800万ドルに後退した。北米をはじめとする先進国で価格競争が厳しかったほか、営業・投資費用の拡大が響いた。最終利益は12億5,400万ドルで、11％減少している。
\売上高は67億4,000万ドルで1％増加した。種苗部門が5％増の17億6,300万ドルと好調で全体を押し上げた格好。主力の農薬部門は横ばいの49億9,600万ドルと振るわなかった。ただ、06年以降に市場投入した農薬に限ると14％増の2億9,500万ドルと2ケタ増収を確保している。
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