独高級車メーカー3社の2011年7-9月期（第3四半期）決算が3日までに出そろった。3社とも好調に推移しており販売台数と売上高は前年同期を上回ったものの、利益はメルセデス・ベンツ・カーズで減少。BMWとアウディも第1-3四半期の通算に比べ当該四半期の成長率が低く、世界的な景気減速の影響が出始めている。
\7-9月期のメルセデス・ベンツ・カーズ（マイバッハ、スマート含む）の販売台数は6％増の33万7,163台で、第3四半期としては過去最高を達成。中国が特に好調で、45％増の5万9,270台に増加し、米市場（1％減の5万5,122台）を追い抜き西欧（独以外）、ドイツに次ぐ第3の市場に成長した。売上高は前年同期比1％増の138億2,600万ユーロに拡大している。一方、原料価格の高騰や為替差損、モデルミックス変更、新型モデル投入コストが足を引っ張り、営業利益（EBIT）は15％減の11億800万ユーロに落ち込んだ。
\アウディ（ランボルギーニ含む）の営業利益は55％増の14億ユーロに拡大し、四半期決算で過去最高を記録した。売上高は30％増の109億ユーロ。販売台数は16.7％増の32万276台だった。1-9月の累計では、売上高が24.6％増の324億ユーロ、営業利益は74.4％増の39億6,000万ユーロ、販売台数は17.4％増の97万3,211台だった。内訳は欧州が55万1,981台（12.3％増）、中国が22万6,010台（29.2％増）、米国が8万4,981台（15.5％増）などとなっている。7-9月期の市場別販売台数は公表していない。
\BMWでは自動車部門（ミニ、ロールスロイス含む）の7-9月期営業利益（EBIT）が57.9％増の18億1,900万ユーロ、売上高も同8％増の153億4,400万ユーロにそれぞれ拡大した。販売台数は9％増の39万9,218台。1-9月の累計ではEBITが59億3,500万ユーロ（115％増）、売上高が504億7,200万ユーロ（15.4％増）、販売台数が123万2,584台（16％増）だった。
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