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2011/11/9

経済産業情報

乗用車新車登録、10月は0.6%増に

この記事の要約

ドイツ連邦陸運局(KBA)が2日発表した2011年10月の国内乗用車新車登録台数は25万8,253台となり、前年同月比で0.6%の増加にとどまった。営業日数が1日少なかったことが影響、伸び率が前月の8.1%を大きく下回っ […]

ドイツ連邦陸運局(KBA)が2日発表した2011年10月の国内乗用車新車登録台数は25万8,253台となり、前年同月比で0.6%の増加にとどまった。営業日数が1日少なかったことが影響、伸び率が前月の8.1%を大きく下回った。

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ドイツ自動車工業会(VDA)によると、ドイツ車は2%増の18万3,800台に拡大した。独メーカーが強いディーゼル車の需要が高まったことが追い風となった格好。新車登録に占めるディーゼル車の割合は前年同月の45%から48%へと上昇した。ディーゼル車の約8割はドイツ車が占める。国外ブランドの新車登録台数は3%減の7万4,600台へと後退した。

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KBAが発表した1~10月の新車登録台数は前年同期比9.8%増の265万9,989台。VDAによると、ドイツ車は11%増の187万8,500台、外国車は7%増の78万1,700台だった(VDAの数値は概数でKBAとやや異なる)。

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10月に新車登録が最も大きく伸びたカテゴリーは大型車で、29.7%増加した。このほか、バン(同11.3%増)と小型車(4.7%増)も前年同月を上回っている。

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登録台数が最も伸びたブランドはランチアで、63.8%増の154台に拡大。これにセアト(24.1%増の4,880台)、ポルシェ(22.2%増の1,743台)が続いた。このほか、シュコダ(19.3%増の1万2,177台)と現代(18.5%増の7,211台)、ホンダ(15.8%増の2,554台)、起亜(15.5%増の4,251台)、ランドローバー(10.6%増の576台)が2ケタ台の伸びを記録している。

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ポルシェ以外のドイツ車はフォード(6.6%増の1万9,899台)とフォルクスワーゲン(6.0%増の5万5,138台)、BMW/Mini(4.9%増の2万4,351台)、オペル(2.3%増の1万8,575台)が増加。メルセデス(15.5%減の2万4,128台)とアウディ(3.8%減の2万1,058台)、スマート(3.3%減の2,445台)は後退した。

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日本車ではホンダのほか、三菱(5.9%増の2,178台)とトヨタ/レクサス(2.6%増の7,241台)が増加した。その他のブランドの実績は日産/インフィニティが0.2%減の5,413台、スズキが11.6%減の2,778台、マツダが20.6%減の2,910台、ダイハツが38.6%減の266台、スバルが55.4%減の252台だった。

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