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2011/11/9

経済産業情報

9月機械受注1%増に、国内は2%減

この記事の要約

ドイツ機械工業連盟(VDMA)が2日発表した2011年9月の業界受注高は前年同月比で実質1%の伸びにとどまった。国内受注が2%減少、国外は3%増だった。VDMAのエコノミストは業界専門ポータルMMマシーネンマルクトに対し […]

ドイツ機械工業連盟(VDMA)が2日発表した2011年9月の業界受注高は前年同月比で実質1%の伸びにとどまった。国内受注が2%減少、国外は3%増だった。VDMAのエコノミストは業界専門ポータルMMマシーネンマルクトに対し、国内受注の後退は一過性のものだと指摘。ドイツの需要は国外よりも旺盛だとの見方を示した。

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大型受注による統計上のブレが小さい3カ月単位の比較をみると、7~9月は前年同期比で8%増加した。国内が13%拡大、国外は5%増にとどまった。VDMAは景気回復局面の終了を受けて成長率が鈍化していると指摘。今後も緩やかな成長が続くとの見方を示した。

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7~9月の受注を分野別にみると、鉱山機械、精錬・圧延設備機械、工作機械、ロボット・自動化設備、農業機械は20%以上の伸びを記録した。景気変動の影響を受けるのが相対的に遅いため、高成長が続いている。一方、景気の影響を早期に受ける衣料・皮革機械、木工機械、繊維機械は20%以上、落ち込んだ。

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