包装材回収事業を手がけるReclayは3月29日、同業のVFWを廃棄物処理事業者のReverse Logistics GmbH（RLG）から買収すると発表した。買収により包装材回収（デュアル・システム）市場で3位に浮上する見通し。同市場では現在9社がひしめき合っており、今回の取引をきっかけに業界再編が起こる可能性もある。
\VFWとRGLはともに投資会社Monitor Clipper Partners（MCP）の傘下企業で、今回の取引ではMCPがReclayの資本27.5％を確保する。また、ReclayはVFWの債務およそ2,000万ユーロを引き受ける。
\Reclayは食品業界を中心とする大手企業を主な顧客としている。一方、VFWは中小企業向けに事業を展開しており、両社の事業は補完性が高い。ReclayはVFWの買収により、包装材回収市場で約12％のシェアを獲得する。業界最大手はDer Gruene Punktでシェアは約50％、2位は仏Suez傘下のBelland Visionで同18％。
\ReclayとVFWはともにケルンに本社を置いており、買収後は事業拠点を統合。人員削減も実施する。従業員数はReclayが130人、VFWが100人。Reclayの2010年売上高は1億3,500万ユーロだった。
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