電気通信大手のDeutsche Telekom（ボン）がケーブルテレビ（CATV）独4位Tele Columbusの買収に関心を示しているもようだ。ロイター通信が消息筋の情報として報じたもので、買収が実現すると、同社は約10年ぶりにCATV事業に本格参入することになる。
\Tele Columbusは独東部とヘッセン、ノルトライン・ヴェストファーレン州を中心に光ケーブル事業を展開している。顧客数は210万人。2009年に経営破たんの直前まで追い込まれ、現在はヘッジファンドや銀行からなるコンソーシアムの傘下にある。同コンソーシアムは売却金額で最低6億ユーロを要求しているという。
\Deutsche Telekomは以前、独CATV市場の最大手企業だったが、同事業の放出を当局から命じられ、2000年から03年にかけて段階的に手放した経緯がある。だが、近年は通信速度が速いCATV通信サービスの人気が高まり顧客が流出しているため、提携を通してケーブル事業を再開している。
\ただ、同社がTele Columbusを買収してCATV事業に再び本腰を入れることに対しては独禁当局が難色を示す可能性がある。また、Tele Columbusの買収には競合のKabel DeutschlandとUnitiymediaも関心を示しているとされ、Deutsche TelekomがTele Columbusを買収できるかは不透明だ。
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