独化学工業会（VCI）が19日発表したドイツ化学・製薬業界の2011年の輸出高は1,500億ユーロを超えた。世界の輸出市場に占めるシェアは11.2％で1位を確保。2位の米国（9.9％）を1.3ポイント上回った。今年も世界トップを維持すると予想している。
\VCIのウツ・ティルマン専務理事は記者会見で、独業界の研究開発投資額が年80億ユーロを超え、米国、日本についで3位に付けている事実を指摘。イノベーション力がドイツの強みだとの見方を示した。
\VCIは今後の経済リスクとして原料価格と欧州債務危機の先行き不透明感のほか、再生可能エネルギーの強化促進に向けたドイツの「エネルギー転換政策」を挙げた。化学や鉄鋼などエネルギー集約型産業向けの電力価格が大幅に上昇すれば、競争力を維持できなくなるとしている。米国ではエネルギー集約型産業の電力コストがドイツの3分の1にとどまるという。
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