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2012/6/27

経済産業情報

「独の立地条件に満足」、化学企業の9割に=アンケート

この記事の要約

化学業界誌『CHEManager』などが国際化学技術・環境保護・バイオテクノロジー専門見本市(Achema、18~22日)の開催に合わせて発表した業界アンケート調査によると、ドイツの産業立地条件を「良好」ないし「やや良好 […]

化学業界誌『CHEManager』などが国際化学技術・環境保護・バイオテクノロジー専門見本市(Achema、18~22日)の開催に合わせて発表した業界アンケート調査によると、ドイツの産業立地条件を「良好」ないし「やや良好」と評価する企業は合わせて93%に上り、調査開始以来2番目に高い数値となった。2012年に増収・増益を見込む企業も86%と多く、欧州債務危機の影響は今のところ小さいようだ。

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CHEManagerと企業コンサルティング会社Camelot Management Consultantsは独化学企業の幹部300人強を対象に今年5月にアンケート調査を実施。業績見通しや成長・投資戦略などを尋ねた。

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12年通期の売上高予測では「5%以内の増収」との回答が38%、「5%以上の増収」が48%に上り、「減収」は9%にとどまった。今後12カ月の成長戦略を質問したところ「内部成長」が77%、「内部成長と企業買収の両方」が23%で、「企業買収のみ」は皆無だった。

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今後12カ月の投資先国として「ドイツ」を挙げた回答者は74%に上り、07年5月の水準をほぼ回復した。「米国・北米」も07年比19ポイント増の22%と大幅に上昇している。また、5年前は投資の対象に入っていなかった「南米」は17%と急速に重要性を増している。一方、東欧は14ポイント減の9%、ドイツを除く西欧は22ポイント減の4%へと大きく落ち込んだ。

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