スペイン通信大手テレフォニカの独法人は、携帯電話サービスブランド「O2」で近距離無線通信（NFC）技術を利用したモバイル決済（いわゆる「おサイフケータイ」）サービスを年内にも導入する計画だ。同社のヴァンエルディク取締役（ホールセール・パートナー管理部門）は『ハンデルスブラット』紙に対し、モバイル決済システム開発で提携するドイツテレコム、ボーダフォンD2と共同で、小売店などへの読み取り端末の設置を7月から開始することを明らかにした。「ユーザーは来年からクレジットカードを持ち歩かなくて良くなるだろう」と述べ、新サービスに強い期待を示した。
\独O2が導入するシステムでは専用のICチップが埋め込まれた携帯端末を読み取り機にかざして決済。代金は銀行・クレジットカードの口座から自動的に引き落とされる。低額の買い物ではサインや暗証番号は不要だが、一定額以上になると暗証番号入力が必要になる。
\クレジットカード会社も負けていない。MastercardはE-Plus、Targobankと提携して独自のモバイル決済システムを導入する。携帯端末内にICカードを埋め込む従来の方式の代わりに、シール式のICカードを端末に貼り付けて使用。Targobankの顧客は新規にNFC対応端末を購入しなくてもサービスを利用できる。
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