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2012/7/4

経済産業情報

ネット利用者が75%超に 高齢層で増加率高く

この記事の要約

市場調査会社TNS Emnidと情報技術推進団体Initiative D21は6月26日、インターネット普及レポート「(N)ONLINER Atlas」の最新版を発表した。それによると、ドイツのネット人口普及率(14歳以 […]

市場調査会社TNS Emnidと情報技術推進団体Initiative D21は6月26日、インターネット普及レポート「(N)ONLINER Atlas」の最新版を発表した。それによると、ドイツのネット人口普及率(14歳以上)は75.6%に達し、初めて75%の大台に乗った。ただ、前年からの上昇幅は0.9ポイントと、01年の調査開始以来最も低い伸びにとどまり、頭打ちの傾向が顕著になっている。

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Initiative D21は市場調査大手のTNS Infratestに委託して、14歳以上のドイツ人3万195人を対象に電話による聞き取り調査を実施。インターネット利用の有無や回線の種類などを尋ねた。

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年齢別普及率は14~19歳が0.1ポイント増の97.7%、20~29歳が0.2ポイント減の96.9%、30~39歳が0.1ポイント減の94.1%と、若年層ではほぼ全員が利用しており、変化もほとんどなかった。一方、60~69歳では3.1ポイント増の60.4%、70歳以上でも3.6ポイント増の28.2%と伸び率が大きい。

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男女別の利用率では男性が81.0%(0.3ポイント増)、女性が70.5%(1.6ポイント増)で、その差は11.8ポイントから10.5ポイントに縮まった。ただ、女性では年齢による格差が大きく、14~49歳が91.9%に上ったのに対し、50歳以上は46.9%にとどまった。男性はそれぞれ94.2%、63.7%だった。

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連邦州別の普及率ではハンブルクが3.5ポイント増の80%と大きく伸び、前年の5位からトップに躍り出た。2位はベルリン(79.8%)で変わらず、3位のブレーメンは0.7ポイント減の79.5%となり、前年トップからランクを下げた。ワースト3はメクレンブルク・フォーポマーン(68.6%)、ザールラント(67.4%)、ザクセン・アンハルト(67.3%)。いずれも前年に比べて普及率は伸びているものの、ランクを上げるには至らなかった。

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