高級車大手のDaimler（シュツットガルト）は4日、2012年の乗用車販売台数が前年比4.5％増の142万3,835台となり、過去最高を更新したと発表した。足元の欧州は債務危機の影響で伸び悩んだものの、北米とアジア・太平洋が好調で全体を強く押し上げた。
\ブランド別の販売実績は主力のメルセデスが4.7％132万97台、超小型ブランドSmartが1.7％増の10万3,738台。メルセデスの国別の販売台数では米国が11.8％増の27万4,134台へと大きく拡大し、ドイツを抜いて同社最大の市場となった。日本も前年の東日本大震災の反動で約25％伸びた。
\中国は1.5％の小幅増にとどまった。生産の一時停止や部品調達のトラブル、2系列ある販売網間の競合が響いた格好で、競合のBMW、AudiにはDaimlerの不振がプラスに働いた。
\同社は今年も販売が好調に推移するとみている。「Sクラス」「Eクラス」の新型車を投入するほか、コンパクトカー「Aクラス」の販売地域を拡大することがプラス材料となる見通し。
\12年の販売台数は過去最高となったものの、競合のBMWとAudiを下回った。同社は2020年までに両社を抜いて高級車トップに返り咲く目標だ。
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