自動車大手の独Daimler(シュツットガルト)に中国政府系の投資ファンド、中国投資(CIC)が資本参加する方向で交渉しているとの観測が浮上している。中国共産党の機関紙『人民日報』が7日、ソースを示さずに報じたもので、Daimlerは憶測には答えられないとしてコメントを控えている。
\Daimlerでは昨年10月、筆頭株主だったアラブ首長国連邦のアブダビ首長国が同社株をすべて放出。現在は7.6%を出資するクエートが筆頭株主、同3.1%のルノー・日産が第2位株主となっている。安定大株主の出資比率が低いと敵対的買収の対象になりやすいため、CICの資本参加は同社にプラスに働くとみられる。人民日報によるとCICの出資比率は4~10%になる方向という。
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