ドイツ連邦統計局が8日発表した2013年9月の貿易黒字は前年同月比20.7％増の204億ユーロとなり、これまでの最高（08年6月の198億ユーロ）を上回った。輸出が増えるとともに、輸入が減少したためで、経常黒字も15.9％増の197億ユーロに拡大した。ドイツの経常黒字については米財務省が先ごろ、ユーロ圏と世界経済のマイナス要因だと批判したばかり。
\9月の輸出高は3.6％増の947億ユーロで、5カ月ぶりに増加へと転じた。1月から9月までで前年同月を上回ったのは1月、4月に次いで3回目。残り6カ月は減少している。輸入高は0.3％減の743億ユーロで、2カ月連続で後退した。
\輸出を仕向け先地域別でみると、伸び率が最も大きかったのは欧州連合（EU）のユーロ非加盟国向けで7.2％に上った。ユーロ加盟国は5.4％、EU域外は1.2％だった。
\輸入はユーロ圏からが1.8％増え、EUのユーロ非加盟国からも4.4％増加したものの、EU域外からが5.2％減と大きく落ち込んだ。
\1～9月の輸出高は前年同期比0.9％減の8,180億ユーロ、輸入高は同1.4％減の6,702億ユーロだった。貿易収支の黒字幅は1.9％増の1,478億ユーロと小幅な伸びにとどまっている。経常黒字は1.3％増の1,351億ユーロだった。
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