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2013/11/13

総合 - ドイツ経済ニュース

製造業受注9月は大幅増加、国内設備投資が復調

この記事の要約

ドイツ連邦経済省が6日発表した2013年9月の製造業受注指数は物価、営業日数、季節要因調整後の実質で前月比3.3%増となり、3カ月ぶりに上昇した。大型受注が長年の平均を上回ったことが大きい。地域別ではユーロ圏(ドイツを除 […]

ドイツ連邦経済省が6日発表した2013年9月の製造業受注指数は物価、営業日数、季節要因調整後の実質で前月比3.3%増となり、3カ月ぶりに上昇した。大型受注が長年の平均を上回ったことが大きい。地域別ではユーロ圏(ドイツを除く)が大幅に増加、部門別では投資財がけん引した。

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ユーロ圏からの受注は9.7%増加した。投資財が23.6%増えたことで数値が押し上げられた格好。ユーロ圏外も5.2%増となり、前月の2.0%減から改善した。国内は1.0%落ち込んだ。

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投資財の受注は5.5%拡大した。ユーロ圏のほか、ユーロ圏外も4.8%増と好調だった。国内は2.3%後退している。

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中間財は0.2%増で、内訳はユーロ圏外が3.6%増、国内が0.7%増、ユーロ圏が4.2%減だった。

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消費財は2.7%増加。国内とユーロ圏はそれぞれ1.7%減、2.9%減と振るわなかったものの、ユーロ圏外が14.2%増えて、全体を強く押し上げた。

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特殊要因による統計上のブレが小さい2カ月単位の比較をみると、8~9月は前の期の6~7月を0.4%上回った。国内が1.5%増加。ユーロ圏は1.2%減、ユーロ圏外はプラスマイナス0%だった。部門別では中間財が0.4%増、投資財が0.3%増、消費財が横ばいとなっている。

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第3四半期(7~9月)の受注高は前期比で実質1.6%増加。前年同期比(物価・営業日数調整値)は4.5%増と大きく拡大した。

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財務省は8~9月の国内投資財受注が前期比で実質2.7%増となったことを受けて、これまで低調だったドイツ企業の設備投資が復調してきたと指摘。内需主導の景気回復が今後、加速するとの見方を示した。

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