独サービス労組Verdiが小売業界を対象に近くストライキを実施する可能性が出てきた。労使交渉のこう着が長期化しているためで、書き入れ時のクリスマス商戦期（11月～12月）にストをぶつけることで雇用者サイドの譲歩を引き出す狙いだ。協定賃金の導入を拒否している通販大手のアマゾンに対しては「アドベント（クリスマス前の約4週間）の期間中、100％ストを行う」としている。
\小売業界では次期労使協定の締結に向けた交渉が過去数カ月間、足踏み状態に陥っている。Verdiの役員はこれを踏まえ18日付『ビルト』紙に対し、交渉が前進しなければ「クリスマス商戦期のストが避けられなくなる」との立場を明らかにした。同労組は時給1ユーロの引き上げと、8.5ユーロの最低賃金（時給）導入を要求している。
\Verdiはアマゾンに賃上げや労働条件の改善を求め4月から断続的にストを実施している。だが、同社は労使協定の締結自体を拒否。労組に歩み寄る姿勢をみせていない。このためVerdiはアドベント期間中にバート・ヘルスフェルトとライプチヒの集配センターでストを実施し、会社側に圧力をかける考えだ。
\ただ、アマゾンは欧州各地に配送センターを持っており、ストの影響を緩和できる可能性がある。アマゾンの独法人は週刊誌『フォーカス』の問い合わせに「準備はできている」と回答。対応に自信を示した。
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