衛生用品大手の独Hartmann（ハイデンハイム）がおむつ事業を強化している。ロシアにはこのほど、成人用おむつの工場と物流センターを開設。今後も2～3年、同事業の強化に取り組む。アンドレアス・イェーレ新社長が『フランクフルター・アルゲマイネ』紙に明らかにした。おむつの販売は今後も薬局など既存の流通チャンネルを通して行い、スーパーマーケットは利用しない。
\同社長はまた、南北アメリカ大陸事業を強化する意向も表明した。同社の売り上げに占める比率が極端に低いためだ。1-9月期のグループ売上高13億ユーロに対し、北米売上高は4,200万ユーロにとどまった。
\現地提携先に販売を委託してきたブラジルでも売り上げはないに等しいため、今後は自力販売を強化する。同国では市民の抗議活動を受けて政府が医療制度の拡充方針を打ち出したことから、包帯などの需要が拡大すると期待している。
\同社長はこのほか、他社製品の販売を検討していることも明らかにした。独自の販売網を持たない中小企業の製品を念頭に置いているようだ。
\同社の従業員数は1万人強で、そのうちドイツ本国が4,000人を占める。1-9月期のドイツ売上高は4億4,400万ユーロ、ドイツを除く欧州も同7億4,100万ユーロと大きく、欧州域外の市場開拓が今後の成長のカギを握る。
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