ドイツ製紙事業者連盟（VDP）が25日発表した2013年の国内業界生産高は前年比0.7％減の2,240万トンとなり、3年連続で後退した。デジタル化の進展を受けて印刷・情報用紙が5.4％落ち込んだことが響いた。衛生用紙は4.1％増と好調で、包装材と特殊用紙もそれぞれ2.4％、1％の伸びを記録した。
業界売上高は2.3％減の143億ユーロとなり、2件連続で落ち込んだ。VDPは業界企業の利益が資本集約型産業で最低限必要な水準を下回っていると指摘。政府が再生可能エネルギー法（EEG）を改正し、エネルギー集約型産業に対する再可エネ電力助成負担の軽減幅を削減すれば、業界に深刻な影響が出ると懸念を示した。
