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2014/2/26

経済産業情報

通販業界の急成長続く、小売市場シェア10%超に

この記事の要約

ドイツの通販業界が急成長を続けている。独通販業者連盟(BVH)が18日発表した2013年の国内通販市場規模(物品のみ)は前年比22.9%増の483億ユーロとなり、これまでに引き続き過去最高を更新した。ネット通販が41.7 […]

ドイツの通販業界が急成長を続けている。独通販業者連盟(BVH)が18日発表した2013年の国内通販市場規模(物品のみ)は前年比22.9%増の483億ユーロとなり、これまでに引き続き過去最高を更新した。ネット通販が41.7%増の391億ユーロに伸び、全体が押し上げられた。小売市場全体に占める通販のシェア(付加価値税調整済みベース)は1.8ポイント増の11.2%で、初めて2ケタ台に乗った。

市場調査機関GIMがBVHの委託を受けて実施した消費者アンケート調査によると、男女別の売上高は女性が255億ユーロ(シェアは53.4%)、男性が225億ユーロ(46.6%)で、女性の方が多かった。BVHによると、女性は自分用の商品以外に、子供など家族が使う商品も購入することが多いという事情がある。

流通チャンネル別の売上高は、オンライン・マーケットプレイス(Ebay、Amazonなど)が267億2,700万ユーロで全体の55.3%を占めた。カタログとオンライン販売を並行して手がけるマルチチャネル事業者は79億7,500万ユーロ(16.5%)、ネットショップ専業は56億2,900万ユーロ(11.7%)、実店舗と通販の並行業者は45億6,700万ユーロ(9.5%)、電話通販は8億3,200万ユーロ(1.7%)、メーカー直販は5億4,800万ユーロ(1.1%)だった。

流通チャンネルの利用には男女差があるようだ。売上高ベースで比較すると、オンライン・マーケットプレイスは男性146億9,300万ユーロ、女性120億3,400万ユーロで、男性が多い。一方、マルチチャンネル業者では男性23億5,900万ユーロ、女性56億1,600万ユーロと女性のほうが圧倒的に多かった。実店舗+通販業者でも男性の16億3,600万ユーロに対し、女性は29億3,100万ユーロに上る。