インバーター大手の独SMA Solar（ニーステタール）は2月26日、デンマークの同業Danfossと戦略提携すると発表した。世界規模で調達を共同化するほか、開発分野のノウハウを相互に利用。コスト削減につなげる意向だ。戦略提携の一環として、DanfossはSMA株20％を取得するとともに、自社のソーラーインバーター事業をSMAに売却する。
ソーラーインバーター市場では競争が激化し値下げ圧力が高まっている。両社はこれを受けて戦略提携。競争力を強化していく。
DanfossはSMA株20％をSMAの創業家から譲り受ける。買い取り額は1株当たり43.57ユーロ。これは過去60日間の加重平均株価を50％上回る水準で、総額3億238万ユーロに上る。取引が終了すると、創業家の出資比率は54.95％に低下する。クロージングは第3半期を見込む。
SMAはDanfossのソーラーインバーター事業を取得することで、製品の幅を拡充。需要が伸びている中型太陽電池向けインバーターの新製品を欧州、米国、中国市場に投入する。
