米イリノイ州など5州が行った高速鉄道用ディーゼル機関車の公開入札で、電機大手の独Siemens（ミュンヘン）が落札した。『ウオール・ストリート・ジャーナル』紙が報じたもので、現地競合Caterpillarを破って受注を獲得することになった。
ディーゼル機関車32台を2億2,600万ドルで受注する。州サイドの財政にゆとりがあればさらに225台を15億ドルで追加受注する。
機関車はカリフォルニア州サクラメントの工場で製造。エンジンは米メーカーCumminsから調達する。納入した機関車は全米鉄道旅客公社（Amtrak）が運用する。
1台当たりの受注提示額は700万ドルで、Caterpillarの810万ドルを下回った。Siemensが受注した機関車に対してはCaterpillarが入札規格を満たしていないと異議を挟んだが却下された。
米国の交通手段は自動車と航空機が中心で、鉄道はこれまで重視されてこなかったが、オバマ政権は鉄道の強化方針を打ち出している。
