独樹脂加工業界全国連盟（GKV）が5日発表した2013年の業界売上高は前年比3.0％増の576億ユーロとなり、前年に引き続き過去最高を更新した。軽量で耐久性の高い素材の需要が建設業や製造業で伸びているほか、原料価格の上昇分を顧客に転嫁したことが大きい。生産量は1.5％増の1,320万トンに拡大した。
売上高を部門別でみると、自動車・機械・電気製品用部品の伸び率が最も高く、3.7％増の138億ユーロに拡大した。包装材は3.5％増の136億ユーロ、建材は2.1％増の117億ユーロ、その他（消費財や衣料製品向け）は2.7％増の185億ユーロだった。
今年は売上成長率が4～5％に上昇する可能性があるとしている。
GKVのベルント・クルーゼ会長は記者会見で、エネルギー集約型の企業に認められている再可エネ助成分担金の負担軽減規模を政府が縮小しようとしていることに言及。エネルギーコストが大きく上昇すると製造業の国外流出をもたらすとして、分担金ルール見直しを慎重に進めるよう要請した。
