化学メーカーの独CABB（ズルツバッハ・アム・タウヌス）は22日、投資会社の英Bridgepointが同社を英投資会社Permiraに売却することで合意したと発表した。メディア報道によると、取引金額は債務の引き受けも含めて約8億ユーロ。クロージングは6月を予定している。
CABBは旧Hoechst系の特殊化学メーカーで、化学大手Clariant、投資会社Gilde、同Axa Private Equityを経て、2011年にBridgepointの傘下に入った。化粧品や香料、洗剤、農薬などの原料であるクロロ酢酸の世界最大手メーカーで、昨年は約4億4,000万ユーロを売り上げた。営業利益（EBITDA）およそ1億ユーロを計上したもよう。従業員数は約1,000人。
BridgepointはCABBを3億4,000万ユーロで買収した。買収後に同社向けに行った投資規模は約2億ユーロで、Permiraとの取引で売却益を確保するもようだ。
