高級ファッションメーカーのStrenesseは16日、経営者が退陣せずに経営再建を進める計画をネルトリンゲン区裁判所に申請した。同社は赤字経営が続いており、資金繰りが緊迫していた。
Strenesseは1949年設立のオーナー企業で、世界各国で製品を販売している。2006~13年には独サッカー代表チームのオフィシャル・スーツを手がけた実績がある。
たた、近年は業績が悪く、12年5月通期の売上高は約6,600万ユーロで、最終赤字は前期の4倍の約110万ユーロに拡大した。メディア報道によると、業績はその後、さらに悪化しているもようだ。
2月には1,200万ユーロの社債の償還ができず、債権者から3年間の猶予を取り付けた。この時点で今期の事業資金が400万ユーロ足りないことが分かっており、経営陣は戦略投資家を獲得すると説明していた。